ブログ記事の執筆は、情報の整理や表現力だけでなく、読者のニーズに寄り添った構成づくりも重要な作業です。
しかし、ブログを開設して間もない初心者が、「読者ニーズの汲み取り」「必要な情報のピックアップ」などの作業するのは難しいです。
僕も最初は自分が書ける内容を好きなだけ書いて、読者のことなんて考えてなかった…
そこでこの記事では、初心者でも読者ファーストな構成案ができるよう「ブログ構成案の作り方」を解説しています。
この記事を書いた人
える君(管理人)
- 雑記ブログ2ヶ月目で5桁達成!
- ブログ初心者サポーター就任
- 複数のブログを運営中
- 50人以上のブログ相談に乗った経験あり
この記事を読むことで、読者が求める情報をスムーズに伝えられて、より多くのアクセス獲得に繋げることができます。
ブログの構成案の作り方
ブログを成功させるためには戦略的に記事を作成することが必要で、そのための第一歩が「構成案の作成」です。
しかし、何から始めればいいのか、どの情報をどのように取り入れればいいのか、分からない人も多いでしょう。
そこで、初心者でも無理なく作成できるブログの構成案の作り方について解説します。
記事のターゲットを決める(ペルソナ設定)
まず最初に取り組むべきは、記事のターゲット、つまり記事の読者を決めることです。
記事の読者を決めることを「ペルソナ設定」といい、ターゲットとなる読者像を具体的に設定して構成案を作ることで、読者の購買意欲を上げることができます。
ペルソナ設定をするときのリストアップ要素
- 年齢、性別
- 職業
- 家族構成
- 趣味
- 抱えている悩み
- いま知りたい情報
- お金の使い方
- 休日の過ごし方
記事のターゲットを決める(ペルソナ設定)ことで、雑多な情報の中から必要なものだけを選定し、文章の質を高められるのです。
検索結果1〜10位のサイトを調べる(競合調査)
次に、対策したいキーワードについて検索結果1〜10位のサイトを調査します。
対策したいキーワードの競合を調査することは、SEO対策の基本的な方法なので、検索結果で上位表示を目指すために必須です。
競合調査で見るべきポイント
- 記事タイトルの付け方
- リード文の書き方
- 見出しと目次の流れ
競合サイトの良いところを参考に自分の構成案作成に役立てることで、競合との差別化と質の高い記事作成ができます。
自分の記事に必要な情報をピックアップする
競合調査で得た情報から、自分の記事に必要な情報をピックアップします。
ピックアップした情報は箇条書きでメモする程度で大丈夫ですが、もっと簡単に競合の見出しを抽出する方法があります。
競合記事の見出しを簡単に抽出する方法
- 「ラッコキーワード」にキーワードを入力する
- サイドバーにある「見出し抽出(上位20サイト)」をクリックする
- 順位11〜20位まで「除外」にチェックを入れる
- 画面右上の「CSVダウンロード」をクリックしてコピーする
- GoogleスプレッドシートまたはExcelシートに貼り付ける
競合記事から抽出した見出しをもとに、読者のニーズや悩み、気になる点などを把握して解答や解決策を考えます。
構成案には、共通している見出しや他のサイトでは扱われていない独自の視点で深堀りした情報を含めると良いでしょう。
読者が読みやすい流れに並べ替える(構成案完成)
最後に、競合調査でピックアップした情報を読者が読み進めやすい流れに並べ替えます。
並べ替えのポイント
- 読者の視点で知りたい情報を並べる
- あなた(執筆者)が読み進めやすい
構成案を作成した本人が読みやすい順番じゃないと、読者が読みづらいのは当たり前ですよね…
作成した構成案を読んでみて、見出しにない疑問が出てくる場合は、その穴を塞ぐように“見出しを追加する”か“すでにある見出しを書き直す”ようにしてください。
構成案が整っていれば、読者はスムーズに読み進め、記事の価値を高く評価するはずです。
記事の構成案とは?
記事作成において構成案は欠かせない要素ですが、その具体的な意味や役割について理解しているでしょうか?
ここでは、構成案についての基本的な知識とその重要性、作成のコツについて説明します。
構成案は本の目次のこと
記事の構成案とは、その記事がどのような内容で、どのような流れで進んでいくのかを大まかにまとめたものを指します。
つまり、本の目次のように各部分の内容を知るための道筋を示すものなのです。
構成案をもとに記事の本文を作成することで、統一感のある内容となり、読者にとっても読みやすい記事を作ることができます。
構成案を作る理由
構成案を作成する理由は、以下の通りです。
構成案を作る理由4選
- 読者が求めている情報を的確に伝える
- 記事作成をスムーズに進める
- 読者の理解を深めやすくする
- SEO対策になる
構成案を作ることによって、作業効率や読者満足度向上だけでなく、検索エンジンに最適化された(SEO)記事作成ができます。
構成案を作るコツは、読者を鮮明にイメージすること
構成案を作るときのコツは、読者を鮮明にイメージすることです。
記事を読むであろう読者の立場に立って、読者がどのような情報を求めているのか、どのように情報が提供されると理解しやすいのか、常に考えながら構成案を作りましょう。
また、一般的な読者の知識レベルや関心事を想定し、それに合わせた導入部や説明の深さ、言葉遣い等を考えると良いでしょう。
構成案を読む過程で生じるであろう疑問点は、先回りして情報を配置した方が読者満足度が上がりますよ。
読者の考えを先読みして情報を配置する「先読みライティング」ができれば、あなたはもう脱初心者ブロガーです!
ブログ記事を構成する要素
ブログ記事を構成するためには、以下のような要素を考えて整理することが大切です。
構成する要素をまとめた記事全体のテンプレートを見たい人は、以下の記事をご覧ください。
記事タイトル
記事タイトルは、記事の一番初めに書かれ、検索結果やSNS上で最初に目にする重要な要素です。
記事タイトルが魅力的であれば、より多くのユーザーが記事をクリックしてくれるので、アクセス数を増やすことができます。
ただし、キーワードのみを並べた記事タイトルではなく、記事の内容やメリット、問題解決のヒントなどを伝えるように工夫して付けましょう。
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像は、見出しと並んで記事の印象を左右する重要な要素です。
文字だけでなく視覚的な要素を加えることで、記事全体の興味を引く力が増します。また、記事の内容を正確で的確に伝えることもできます。
横型の画像を選び、主要なメッセージがはっきりと伝わるようなデザインにしましょう。
ただし、使用しているWordPressテーマによって推奨されている画像サイズが異なるので、あらかじめ確認してから作成してください。
WordPressテーマ別の推奨画像サイズは、以下の記事に書いています。
リード文
リード文は記事タイトル下に書かれている文章で、その記事に何が書かれているのかを端的に伝える部分です。
読者の興味を引きつけ、読み進めるきっかけを作る重要な役割があります。
リード文を構成する要素
- 読者に共感する文章
- 問題提起
- 実績やブランディング
- 記事内容
- ベネフィット
- 結論
リード文を構成する要素をすべて含めることで、読者の関心を惹きつけ、記事全体を読む動機づけをすることができます。
魅力的なリード文は、読者に記事を読む価値があると感じさせ、SEOにも影響を与えるので、ブログの成功には必要不可欠です。
見出し
見出しは記事内の各部分のテーマを示すもので、整理された情報をわかやすく読者に伝える役割があります。
見出しが重要な理由
- 読者が興味関心のあるテーマ選ぶ
- 読者の注意を引いて理解しやすくなる
- 見出しにキーワードを含める
- 記事の全体像を掴みやすくなる
あくまで見出しは読者のためにあるので、見ただけ記事の内容がわかるよう簡潔かつ具体的な表現を心がけましょう。
本文
本文は記事のメインパートで、各見出しの詳細を書く部分です。
本文の書き方はコレ!【PREP法】
- Point:結論
- Reason:理由
- Experience:具体例、事例
- Point:結論
英単語の頭文字をとって「PREP」なんだね!
PREP法の流れに沿って本文を書くことで、説得力のある文章を書くことができます。
ただし、すべての文章をPREP法で書けばいいわけではなく、内容によっては違う書き方の方がいい場合があります。
ブログ初心者は、ダラダラと文章書いてしまったり、どう書けばいいのかわからず執筆が進まなかったりする人が多いので、まずはPREP法という決まった型で書いてみてください。
型が決まっていると説得力が上がるだけでなく、執筆スピードも爆上がりしますよ。
まとめ
まとめはブログ記事の締めくくりで、主要なポイントを要約して読者に何かしらのメッセージや行動を促す要素です。
まとめが重要な理由
- 記事の要点を再確認できる
- 記事内の情報をもとに行動できる
- 内容を簡潔かつ丁寧に伝えられる
- 記事に一貫性持たせて満足度を上げる
まとめはブログ記事を完結させる重要な要素で、読者に残るメッセージを強調し、次のステップに誘導する役割を果たします。
良いまとめは、読者に強いメッセージを残し、次のステップに誘導する、ブログ本来の効果をもたらすことに繋がります。
ブログ記事の構成案を作るときに役立つツール
初心者でもできる構成案の作り方は解説しましたが、自分の力だけでゼロから作るのは難しいと感じるかもしれません。
そこで、初心者が構成案を作るときに役立つツールをいくつかご紹介します。
Googleスプレッドシート(テンプレート公開)
Googleスプレッドシートは、セルを使って階層的に情報をまとめられるので、ペルソナ設定や見出し抽出、構成案の作成しやすい上に管理もラクです。
僕はGoogleスプレッドシートでテンプレートを作って、作業をルーティン化しています。
自分の力だけでは良い構成案が作れそうにないと感じる人は、こちらの構成案テンプレート(Googleスプレッドシート)を使ってみてください。
構成案テンプレートを使うときは、必ずコピーしてから使ってくださいね。
ChatGPT(プロンプト公開)
ChatGPTはAI技術を活用したライティングツールで、入力したプロンプトに基づいて文章を生成します。
ChatGPTは命令文(プロンプト)を変えることで、ブログ記事の本文作成だだけでなく、構成案やリライト、記事タイトルなども生成できます。
僕が構成案を作るときに使っているプロンプトは、以下のようになります。
あなたは〇〇のプロとして、〇〇初心者にもわかりやすいように「(キーワード)」で調べるユーザーの検索意図を満たす目次構成を考えてください。
#出力形式
H2
H3
H2
H3
出力された回答がイマイチだと思った場合は、”修正箇所を指摘する”か”再考してもらう”と、回答をブラッシュアップできます。
ラクリン
ラクリンは、ガジェットブロガーで有名な”マクリン”さん他が共同開発した記事作成に特化したAIツールです。
ラクリンで使える機能一覧
- キーワード提案
- タイトル作成
- 見出し作成
- リード文作成
- 本文作成(単体見出し)
- 本文作成(階層見出し)
- まとめ作成
- ディスクリプション作成
- リライト
- FAQ構造化データ作成
- Pros and cons構造化データ作成
- 事前学習
ラクリンを使うメリットや使い方などは、開発者のマクリンさんらが解説している動画があるので参考にしてみてください。
ブログの構成案作成後のチェックポイント
構成案ができたからすぐに執筆に取り掛かるのではなく、できた構成案を見直してみてください。
これから紹介するチェックポイントを念頭に置いて再考すると、より良い構成案にブラッシュアップできますよ。
記事タイトルが30文字前後
記事タイトルは、ユーザーが検索結果で目に入る部分で、記事の内容を理解するための基本的な要素です。
記事タイトルのベストな長さは、「30文字前後」が理想とされています。
”30”という数字は、検索エンジンの検索結果表示やSNSへのシェア時に記事タイトル全体が見えるようにするためです。
タイトルが途中で切れてどんな記事なのか伝わらないような記事タイトルにするよりも、30文字前後に伝えたい内容を集約することでクリック率が上がります。
見出しにキーワードが含まれているか
構成案が完成した後、見出しにキーワードが含まれているか確認しましょう。
ただし、すべての見出しにキーワードを含めると、読者が目次を見たときに何を書かれている記事なのか分かりづらいので、見出しに適切な量含めることが大切です。
初心者の場合、”適切な量”がわかりづらいと思うので、記事全体に対して「7割」の見出しにキーワードを含めるイメージで大丈夫です。
キーワードの意味やニュアンスを理解して、自然な形で見出しにキーワードを組み込めるように工夫しましょう。
求めている情報を早く伝えているか
読者は求めている情報を早く知りたいので、記事の冒頭に答えを置いておくのが大切です。
記事への滞在時間で言えば、冒頭部分で読者の求めている情報を提示してしまいうと時間が短くなり印象ですが、記事は読者の悩みを解決するためにあるものです。
読者ファーストの精神を忘れずに、記事冒頭で読者の悩みを解決した後にも読み進めたくなる記事構成を考えましょう。
記事の冒頭とは、リード文内や目次下の見出しのことです。
他の記事にはない情報が含まれているか
情報があふれる現代において、他の記事にない情報が含まれている記事は重宝されます。
他の記事にない独自の視点や深掘りした分析などを提供することで、記事の価値が高くなるからです。
あなたと同じ考えや同じ経験をした人は、他に誰一人としていません。
あなた独自の考えや経験に自信を持って発信することで、他の人や記事と差別化でき、誰かの心を動かすことができるでしょう。
よくある質問
ブログの構成案の作り方について、よくある質問をまとめました。
まとめ:構成案で記事の質が8割決まる!読者が満足する構成案を考えよう
「ブログ記事の質は構成案で8割決まる」と言っていいほど重要な作業です。
良い構成案を作るには、この記事の冒頭で解説しているペルソナ設定や競合調査、見出しの順番が重要です。
しかし、解説したのはあくまでテクニックで、もっと大切なことは「どれだけ深く読者を落とし込めているか」です。
Webライティング界隈では”読者を憑依させる”といいます。
ブログの本質が読者の悩みを解決するためである限り、執筆者は読者ファーストに徹しなければなりません。
読者のステータスや価値観、生活スタイルなどがわからないと、読者の悩みを解決できないからです。
「設定したペルソナをしっかりと自分に落とし込む+構成案を作るテクニック」の合わせ技が良い構成案を作りあげます。
これから意識的に実践して、より良い記事を作っていきましょう。